この会社は制震のダンパーのメーカーです。構造設計に対するアドバイスもしています。
現代の建物には法律的に耐震構造が定められています。例えば、木造の住宅の柱/梁のジョイントを金物で固めて、頑丈な箱を作ります。
しかし、建物の構造は固ければ固いほど、地震の力は集中します。部分的に壁や筋交いはパキっと割れて、室内の家具や人に振動が伝わりますので影響は大きいです。
耐震構造は本当に良い規制でしょうか。例えば、自動車の世界では、ボンネットの部分は柔らかく作られているので万が一事故にあったら、車の先端で力を吸収し、さらにエアバッグなどで乗る人の体を守ります。
住宅の場合でも同じ考え方はできないでしょうか。
実は、日本の伝統建築はまさに自動車のボンネットと同じく作られていました。地震のとき、古い建物の様式にある土壁の芯(竹の格子造りなど)は、建物の揺れで地震の震度を吸収し、被害が少なかったのです。
今、地震の力を吸収するために、GVAの制震工法があります。最近、やっと法律的にも認められるようになったので、是非ご利用ください。
基本的に住宅の1階で8箇所のダンパーを設置します。ダンパーの中にアクリル系のクッション材が入っています。住友3Mで開発された材料で、横浜ランドマークタワーの基礎で使われています。(20年の実績があります)
この材料を見たら驚きます。固くて、柔らかい粘着性が特長です。引っ張るときに伸びるけどはがれない。バネと同じく、最初は少し伸びますが、それ以上全力をかけても全く伸びないです。地震が来ても、このダンパーで柔軟に、しっかりと建物にブレーキをかけます。
(*)注意:それぞれのハウスメーカーは地震ダンパーのシステムを売りにしています。しかし、住友3Mのアクリルやダンパーの形は先に登録されましたので、同じ仕組みを使うことが出来ませんでした。例えば○○ハウスはアクリルではなく、ゴム材を使用していますので、パーフォーマンスは低いし、5年後完全に劣化しますので効き目は0になります。
△△ハウスだけは住友3Mのアクリルを使っていますがダンパーの形を真似できないので効き目は1/3になっています。