ドルゴ通気弁

通気弁と言っても、すぐには解って頂けないと思います。\n皆さんのお宅の洗面所の洗面ボールの下を見て頂くと、Uの字やSの字に配管が 曲がっているのがごらんになれると思います。これをトラップと言って、配管 を伝って嫌な臭い等が上がってこないようにするための仕組みで、そのために 絶えず水がたまっているようにしてあるのです。\nところが配水管は他の器具ともつながっています。器具が最上階にある場合、 つながっている下の器具で水を流した時、その水の勢いで上の器具のトラップ の水まで、引っ張られてしまうことがあります。\nそれを防止するために付けられているのが、このドルゴ通気弁です。\nマンションなんかでは、外壁まで伸ばして、外の空気を取り入れることが多いですが、木造住宅の場合、何もそこまで伸ばさなくっても、建物の中で空気を取り込んでも何の問題もありません。だから、天井の中で、空気を 取り入れる口を作ったのが、このドルゴ通気弁です。\n普段なかなかお目にかかることのない、壁の中、天井の中の世界のご紹介でした。