7月2日、3日と行なった構造見学会では
各地で公演してくださるGVAの営業の方(株式会社アイ・エム・エー)も来てくださり、
分かりやすく説明してくれました。
現行基準法での在来工法は建物を耐力壁や金物で強固に固めて地震等の外力に抵抗する方法です。
しかし、建物(物体)にはそれぞれ固有周期があり、地震にもそれぞれ周期があります。
いくら強固に固めてもその周期に合った地震が来れば、
建物は揺れ(共振)、筋交いや金物が抵抗し、踏ん張ります。
揺れが大きければ、筋交いや金物も変形し破損してしまいます。
たとえ建物は崩れ落ちなくても大ダメージを受け、修復が必要となります。
上の写真の3つの試験体(直接横から押すと3本支柱が一番強い)は地面の揺らし方次第で、
それぞれ大きく揺れたり、揺れなかったりします。
どのような周期の地震がいつ来るかは、予想が出来ないので、
揺れによる変形させようとするエネルギーにブレーキをかけ、熱エネルギーに変換するダンパーを使用して、揺れを吸収するのが制震GVA工法です。
このダンパーは筋交いよりも先に働き、揺れを半分くらいに抑えることができるそうです。
(風圧にはGVAはあまり効かず、筋交いが効いてきます。)
いわば、車をとめる時に壁に当てて止めるか、
ブレーキを使って止めるのかの違いで、
GVAは何度も効果を発揮するのでメンテナンスフリーで余震等にも安心です。