Location
阪神高速道路、国道二号線、ポートライナー、入り組んだジャンクションの目立つ、神戸税関前のエリアを拠点としたリノベーションを提案します。
このエリアは、交通に関しても、物流に関しても、また、海と山をつなぐ意味でも、神戸の街にとっては重要なエリアとなっていますし、広いエリアの更正プロセスを起こす力がある場所だと考えています。
また、シンボリック効果が高いため(神戸は日本初の国際港)、この提案が、他のウォーターフロントのリノベーションのために参考になると考えています。
Renovation=再生
「ただ保存する」より、このプロジェクトは古い建物やインフラを「再利用」する提案です。
ミイラのような建物ではなく、刷新により、新しい機能、新しい見方を吹き込むことが目的です。
Connection=結合
この言葉は、私たちの、民主主義、エネルギー、文化的な豊かさを表現しています。
違う民族、文化、地域、スケール、時代、アイデア...など、さまざまなエレメンツの結合を狙っています。
Concept
見た目的に、物理的に「町と港」を結合させるということがこのプロジェクトの目的です。
シンボリックなモニュメントを道具として、4つの提案を行います。
「4」にもシンボリックな意味合いがあります。
例えば春夏秋冬の4シーズン、錬金術の土火風水の4エレメンツなどです。
具体的な提案は以下の4つです。
・緑のプロムナード:廃線された鉄道を哲学の道にコンバージョン
・赤いキリン:ガントリングクレーンのエレベーター
・青いコンテナ:多目的スペースとして使用できる地域のサービスポイント
・黄色のウォーターバス乗り場:気軽にのれる小型船のステーション
Monument
モニュメントには、機能を持ちながら強いシンボリック効果が含まれています。
参考にレンゾ・ピアノの1992Expoの際に行ったジェノバ港の再生があります。
古いテコからのインスピレーションである「ビゴ」。
とても力のある目印です。
直接、近接する建物を変更しなくても、対話により周りのまちなみに変化を起こしています。
モニュメントを利用する際、建物スケールと、都市スケールのバランスは大切なのです。
この写真は、フランス・パリの「ラ・ヴィレット公園」の印象的なフォリーです。
公園には、たくさんの赤いフォリー(風変わりなもの)が点在しています。
建物の形、機能はそれぞれ違いますが、すべてを赤い色で統一していることによって、つながりやコントラストがハッキリします。
アーバンスケールでコンセプトを伝えるために、この「フォリー」の基本アイデアを参考にしたいと思います。
これは古い葉書です。
海から神戸の港にアプローチする写真です。
リタッチによる、カラフルな色が建物に着けられています。
この、緑、赤、青、黄色の原色をキーワードとして使いたいと考えています。
Memory
モニュメントを使って、記憶に物理的な形を与えることができます。
記憶は、目に見えてくると、昔、現在、そして未来につながることができると考えています。