金物製品や大工道具で有名な兵庫県三木市に行ってきました。
豊臣秀吉の三木城攻めの後、焼け野原になった町の復興として栄えていった歴史があり、なかでも播州三木打刃物と呼ばれる鋸(のこぎり)、鑿(のみ)、鉋(かんな)、鏝(こて)、小刀(こがたな)は国の伝統工芸品になっています。
今回は鏝(こて)を作っている工房を見学させていただきました。
用途、素材、使う人によって多種多様なコテがあります。
使う職人さんの細かい要望をとりいれながら、素材、形など微妙な調整をします。
まさに職人仕事!
手間と知識と時間と情熱の逸品ですね。
使う職人さんの手にわたっても使えば使うほど味が出て、愛情もってメンテナンスされながら大事にされるのでしょう。
消費文化と資本主義がタッグを組んだ社会とは価値観の違う世界です。
本来の「もの」と「ひと」との関係が感じられすがすがしい気持ちです。