スマートフォンが一般的になった社会で、「スマート住宅」と言えば、まだピンとこないですよね。
でも、数か月後、(もしかしたら数日かもしれません)、ホームオートメーションは当たり前になるでしょう。
皆さんはキムタクのTVコマーシャルはみましたか?スマホに声をかけて、家の照明やAV化設備を消したり付けたりしています。印象に残ったでしょう。確かに面白そう、便利そうです。
タマホームは一つの大きな集客の作戦として力をいれています。
勿論、タマホームのアイデアでもないし、オリジナル商品でもありません。
アメリカの大きな御家にあるホームシアター、電動カーテン、イルミネーションの施業版から進化したコンセプトです。
有名なメーカーと言えば、アメリカのCrestron、Echelon、AMX、Control4などですね。Crestron社(クレストロン)は1981年に設立されて、工場やオフィスをはじめに一般住宅の管理システムを作っています。
アメリカでホームオートメーションが付いてない大きな御家は考えられません。集中制御盤からどの部屋に照明やエアコンがつけっぱなしになっているかすぐ確認できます。夜に家中のシャッターを閉めるのだってボタン1つ押すだけで出来てしまいます。
最初は大きなスイッチボードの様に、有線の電子システムでしたが、1996年からLANのような端子を使用し、パソコンを使って操作ができる様になりました。従って、複雑な連動機能(例えばホームシアターのカーテンを閉じると同時に照明をフェイドアウトをさせて、テレビを付けるパターン)は簡単にプログラム出来ます。モデムやインターネットを使って、外部のパソコンからでも遠隔操作が可能になりました。
2006年からPLC-HD(Power Line Communication)は一般家庭でも普及し始めました。高速電力線通信と言いまして、どの家庭ですでにある電気のコンセントを利用してデータ通信できます。
いくつかの家電メーカー(主にSamsung)は洗濯機やエアコンにあらかじめチップセットを内臓し始めました。PLCの機能を使わなくてもいいですが、将来にでも洗濯機を一括管理、遠隔をしたい気分になったら信号をおくり、お気軽にホームオートメーションのシステムに仲間入りさせることができます。
2010年代、スマートフォンの拡大とともに、ホームオートメーションは大きく成長しました。
専用のシステムを持ってなくても、テレビ、ステレオ、エアコン、ネットワークカメラをフリーソフトを使って一括操作ができます。BluetoothやWi-fiを使って、素人さんでも便利なホームオートメーションを自分の好みに合わせてカスタマイズできます。
スマートフォンに写真、音楽、動画、メール、アドレス帳、フェイスブックの友達、クラウドのデータは一括されています。車に乗ったら、ナビとBluetoothで接続し、電話や道路情報を共有します。
家の中でも、簡単に「ドッキング」出来る装置が増えています。
例えば、i-remocon (←検索をしてみてください)を使えば、さまざまな設備・電化製品に信号をおくることができます。音声でも、もちろん。(キムタクが使っているシステムはおそらくi-remoconその物だと思いますが・・・)
アプリをダウンロードできる人はおそらく自分でそれなりのホームオートメーションは実行できる時代になりました。しかし、使い勝手、安全性、将来での増設可などを考えたら、やはりプロのシステムエンジニアの知識は必要です。勿論、プログラミングでの負担は大分軽くなったので、50万円ぐらいの予算を掛ければ、びっくりするホームオートメーションを実現できるようになります。