おかげ様でスタジオドディチは忙しくしておりますが、仕事のことで悩みを抱えています。
現在、大きな邸宅2件を手掛けて進行中です。(お客様のご希望によりブログでは紹 介しておりません。)
それに対照的な、小さめの案件(リフォーム、ローコスト住宅、展示ブー ス)も複数進行中です。
しかしながら、中間層の物件は現在は1件だけです。10年前は3000万円・4000 万円の新築物件を多く手掛けておりましたが、最近は業界的に住宅の受注が少なくなっています。
弊社は良い意味でも悪い意味でも特徴があり(外国人の一級建築士が代表を務 める事務 所)狭いニッチ市場で、今後も住宅設計の依頼を頂けると思います。
心配している事は根本的な問題であり、「アトリエ系の設計事務所」の未来で す。
このままですと設計事務所は、店舗デザインや学校、美術館の仕事しか残らな いのではないでしょうか。
実際、社会の中で「設計事務所」の存在自体が薄くなっているような気がしま す。
先日、住宅用の建材カタログを請求するオンラインフォームに、「設計事務所」という項目がなかったので、「エンドユーザー」か「ハウスメーカー」か 「工務店」でどれにしようか悩みました。
確かに家づくりは手間と責任がかかります。だからこそ、家づくりの時、仲間に入れて頂い て、ご家族の想いや夢を形にしていく仕事は最高に楽しくて、僕の使命だと感じますのでやめられないです。
では、どうして設計事務所は消えていっているのでしょうか。
主なポイントは「可視性」です。視界になければ相談をしようとは思いつかな い。触れる機会がなければ、悪循環になり、家づくりの時、設計事務所が選択肢 の一つである事自体を忘れてしまう。
確かに、会社員や中小企業の役員は建築家と出会える機会が少なく、どこに頼めばよいかを悩まれる方も多いのではないでしょうか。商店街に設計事務所が 建ち並んでいるわけでもないし、わざわざ探さないとどこにいるか、どんな建物を建てているか全く分からないですね。見つかりにくい、近づきにくいか ら、少しずつ設計事務所と言う業界自体の姿が薄くなっている。
設計事務所をもっと身近に感じて頂きたい、皆さんのお役に立ちたい。
そんな想いを込めて、お家型のパンフレットボックスを作って、色々なお店においていただくことにしました。家づくりを考えている方、住宅展示場を回っている方に設計事務所という選択 肢 もあることを知ってもらいたいです。
お気軽に、セカンドオピニオンとしてのご利用も歓迎します!