なぜ、トリーニは「entrepreneur on fire(以下、燃える企業家)」を紹介したいのか?
私は1998年に来日し、神戸にある設計事務所での勤務を経て、2003年、神戸で設計事務所を立ち上げました。
その後、日本で一級建築士の資格を取得し、現在に至ります。また、同じ年より、本業の傍ら、木曽檜の職人さんに、私がデザインした檜風呂の製作をしてもらい、海外への輸出を行ってい ます。これは、素晴らしい日本の伝統工芸を守っていきたい、また海外へ広める架け橋になりたいという想いから始めたものです。
2年前の大ピンチ!
2013年8月に、私の事務所は、設計のプロジェクトでトラブルに見舞われました。
そのとき、プロジェクトの立て直しのために、担当者から私が責任を引き継ぐことにしました。
毎日朝3時に起きて9時まで図面を引きました。支持図面、提案スケッチや合成写真の作業を行いました。
その後10時からは現場打ち合わせから始まり、施主さんとの打ち合わせ、そして業者打合せやショールーム見学がありました。
帰宅してからは、持ち帰った打ち合わせ内容を議事録やタスクリストにまとめて深夜12時を過ぎて倒れるように寝る毎日でした。
その間は設計監理業務に私の100%の時間を掛けて、全く経営に費やす余裕がありませんでした。
しかしながら、その時のトラブルの原因はほとんどが私の経営能力不足だったのです。
- 問題が発生していることに気付かなかった。
- コンティンジェンシープラン(非常事態対処計画)がなかった。
- チームワークが弱かった、代替スタッフがいなかった。
- スタッフ、施主、業者とのコミュニケーションが少なかった。
プロジェクトリカバリーの間、考える時間すらなくて、管理中のプロジェクトを毎日前に引っ張ることしか眼中にありませんでした。
しかし、経営者として成長をしなければ、技術家、デザイナーとして良い仕事をしても良い結果には繋がりません。
再発防止の対策を考えるために、まずはコミュニケーションスキル、経営姿勢を正すための勉強をすることにしました。
転機おとずれる
きっかけは2014年5月の出張でした。アムステルダム空港の本屋で「リーダーシップ」に関する本を買いました。ありふれた内容で、詳しくは覚えていません。帰路で、インターネットでe-bookを検索してみました。なぜか 「燃える企業家」のポッドキャストに辿り着きました。
最初に聞いたのはエピゾード576号でした。
Patrick Lehoux(以下、パトリック)は長年自営業をしていました。大成功することもなく「ぼちぼち」やっていました。
ある日、「キックスターター(クラウドファウンディングの有名サイトの名称)」というサイトを知ったことで、新商品の開発に目覚めて1ヶ月を掛けて、資金を集める事に成功しました。
ガラス瓶カッターの開発により、何もせずとも自動的に、毎月数百万円の売上が発生するようになりました。
私はパソコンやインターネットを毎日使っているにも関わらず、「キックスターター」をそのとき初めて知りました。私が子どものときに憧れた「発明家になりたい」という夢。パトリックのエピソードが私の胸の中に強く響きました。すぐさま車を止めて、「キックスターター」のホームページを確認しました。いつか商品化したいと思っていた「サンシャインたっぷり窓」や「フライパンピカピカ蛇口」などが実現できるかもしれません!
パトリックのストーリーに話を戻すと、YouTubeでガラス瓶をカットしてコップや照明器具を作るビデオを見て、もっと便利な専用道具の開発を思いついたそうです。
自信満々に800万円を集めるために「キックスターター」を始めましたが、予想を遥かに上回る3500万円が集まり、なんと50か国で販売することになりました。
お金の話を横に置いて、市場が彼の開発を受け入れてくれたことにより、パトリックは市場価値のあるものを提供できたことでファンに恩返しをすることができたのです。
パトリックの考え方やポリシー、経験に感銘を受けた私は、熱心に次のポッドキャストに聞き入りました。
「キックスターター」のストーリー以外にも見事な格言が詰まっていました。
「貴方の安全地帯が終わるところ、そこに素晴らしい世界が始まる」など・・
ポッドキャスト「燃える企業家」では毎日、ホストの John Lee Dumas(以下、ジョン)が、スタミナ丼のように栄養素満載の30分ユニットを用意してくれています。それは、好きな時にいつでも聞くことができます。
しかも、金の採掘のように500件以上のストックがあるのです (2015年6月現在は960件以上)。
継続
私は、最初は移動中に毎日3件ぐらい聞きました。毎日、違うゲストの経験を通じて学んだビジネスシークレットや経営の根本、ゲストの「人生のエッセンス」を身近に聞かせてくれるのです!私は脳裏に強烈な刺激を受けました。エスカレーターに乗りながらメモを取ったり、聞き入ることに夢中になるあまり誤った電車に乗ってしまったこともありました。
一般的なコンセプトが多いように感じられるかも知れませんが、経営そのものやコミュニケーションスキルについて深く考えたことがなかった私には、目覚めるきっかけとなりました。
どのエピゾードも興味深いですが、私にとって役立ち具合が高かったエピソードをいくつか下記にピックアップします。
日本人の友達にも「燃える企業家」を紹介をしましたが、英語の聞き取りが難しいようで、みんな断念してしまいました。
展開
2014年8月。私にも「輝かしい」アイデアが浮かびました。
「日本人のみんなも苦労せずに読むことが出来るように、日本語に翻訳をし、本を出版するぞ!」
すぐさまジョンに連絡をし、著作権に関する相談をしました。翻訳者の友達にBrian Tracy(以下、ブライアン)のエピソードの翻訳をお願いしました。40分の話は文字数にすると26,740字です。A4サイズで12ページぐらいになり、専門用語も含まれていますので日本語のプルーフリーディングを加えたら大体35万円の相場です。特別価格で 14万円の見積りをもらいましたが、さらに10万円まで値切りました・・・。
そして仕事でつながりのあった翻訳家にお願いをし1ヶ月後に、さらさらと読みやすい日本語訳が完成しました!
このチャプターをサンプルとして利用し、私も「クラウドファウンディング」で読みたい人のために本を出版をすることに決めました。
しかしながら、本業で忙しく、実行に時間が掛かりました。
2015年1月になんと・・・私が所属する異業種交流会「BNI」に、創始者 Ivan Misner氏(以下マイズナー博士)がゲストとして参加されました。
マイズナー博士の本は、まだ1冊 も日本語に翻訳されてないので、ますますこのエピゾードで博士の内容の濃いメッセージを届けたい気持ちが強まりました。
著作権に関してはすぐに了解を得ることができ、ジョンと迅速に契約書を交わすことができました。
2015年5月のゴールデンウィークにプロジェクトを開始する予定でした。イントロのビデオを録画し、「クラウドファウンディング」のページを準備しました。
しかし、私の周囲の反応は前向きではありませんでした。
企業家は直感に自信を持って、突っ走って行かねばならない時もありますが、周囲の声にも耳を傾けてペースを少しスローダウンすることにしました。
お願い
まずはこの自分のHPの中で、ビジネス書の名著「カエルを食べてしまえ!」の著者でもあるブライアン・トレーシーのエピゾードを聞いていただいて、ご感想を聞かせて頂きたいです。
また、音声ではなく、文字で読みたいと思われた方は、PDFファイル、または電子書籍を無料でダウンロードしていただけますのでお申し込みください。
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