三重県の英虞湾に面して建つこの家は、平面形状が貝の形をしています。
貝の形をした建物の3階に位置しているのがリビングルームです。
遠くの海や山の景色を眺められるよう、設計前にクレーン車を利用してベストなレベルを測り、床の高さを設定しました。
窓を開けると聞こえてくる潮騒の調べ、海から吹き上げてくる風の音、青空を高く舞う鳥の鳴き声に耳を傾け、海原にきらめく夕日を見つめながら、
大切な人と忘れがたい時間を過ごす宝箱です。
躯体は鉄骨造ですが、外壁のALCパネルの目地を埋めて、柔らかな表情の塗り壁で仕上げました。
窓回りや庇にガウディ風のクラッシュタイルを使用しています。
アプローチは耐久性のあるスタンプコンクリート。洗い出し仕上げの小路にはガラスモザイクやビー玉のアクセントを埋め込みました。