3Dプレゼン VS スケッチ
家作りを考えるときに、私は手描きスケッチで表現するのが好きです。形とともに、雰囲気や気持ちも伝えることができるからというのがその理由です。
しかし、施主様はポエティックなことよりも、具体的なことが気になるでしょう。
また、多くの施主様は建築に関しては初心者でいらっしゃいますので、図面は解っても、空間や距離感、光や視界の様子などは想像し難いのではないでしょうか。しかしながら、家作りのプロセスは、施主様ご自身にご参加いただかなければ、良い建物は出来上がらないと思います。
スタジオドディチでは解決策の一つとして、最初の段階から3DのCG画像を取り入れています。3DCGは具体性があって、一般の方にもとてもわかり易いです。また、一目で、平面的・立体的、両方の姿が分かるので、「窓があるから家具が入らない」、「やはりキッチンは暗い」など細かな点も確認できます。早い段階から、問題点を見直し、ストレス少なく、理想的な家作りを目指します。
でも、スケッチの良さも捨てがたいんですよね。
ですから、施主様にお伝えしたいこと、お伝えする目的に合わせて使い分けています。
まとめますと、3Dレンダリング、模型、スケッチはアート作品である必要はありません。
大切な役割としては、企画段階で完成イメージを共有して、施主様により分かり易く説明できて、より深くヒアリングできます。
間取り図だけでしたら、部屋の広さ、ドアの開き買って等確認できますが、3Dの画像にたくさんな情報が含まれていて、大事な会話の切っ掛けになります。
例えば、リビングの窓のバランスを注目してプレゼン用の3D画像を作っても、照明器具、床の色、カーテン或いはブラインドをイメージに取り込みます。
この部分を見て、施主のご意見が効けるので→ダウンライトが「好き」とか、「嫌い」は早い段階にわかります。
間接的に、「モダン」とか「トラディショナル」な雰囲気が好きそうとかも想定できて、一歩踏み込んだ提案が可能になります。
■例:
淡路島のクラッシクテイストの別荘のビフォア・アフター(3D⇔完成時の比較画像)はこちらです:
https://dodici12.com/awaji-ftei27/