イタリア館のうらばなし-2-

お次の裏話はイタリア館の入り口で見学できる展示物、油絵で描かれたバロックの作家、ティントレット作の”伊東マンショの肖像”のお話です。
伊東マンショは1965年生まれの日本人で、13歳の時に天正遺欧少年使節団としてイタリアのリボルノ、ローマやベニスを経由して様々な男爵や王様と会合、ヨーロッパと日本との親善に大きな役割をした方です。
この肖像画の裏側には「ドン・マンショは日向国王の孫/甥で、豊後国王フランチェスコより教皇陛下への大使、1585年」いう絵の説明の書き込みがあります。
当然写真のない時代で、もっと抽象的なイラストの様なものでもなく、なんとなく西洋人、なんとなく東洋人、という事でもなく、しっかりと名前の記載もあり、写真にかなり近いリアルな肖像画であることから、伊東マンショは記録として最も古いヨーロッパへ訪ねた日本人と言えるのではないかと推測できます。
おそらく描かれたのは1600年前後です。
イタリアと日本の親睦のシンボルとして展示されています😊
イタリア館のワークスも要チェックです🍕