イタリア館のうらばなし-4-

お次のうらばなし。
大きさは120cmから130cmほどでそんなに大きくはないのですが、イタリア未来派の画家であり彫刻家でもある、ウンボルト・ボッチョーニの”空間における連続性の唯一の形態”という展示物のお話です。
裏話を聞いてから展示物を見ていただくと、より作者の思いや何かを感じ取れることが増える手助けにもなるかもしれません。
よろしければ、うらばなしシリーズ、もう少しお付き合いください😁
この作品は、1912年造られた銅像です。
人間が走っているようなフォルムにも見えますが、未来派という事もあってか速度に着目された作品で、物理的な人間としてのエネルギーの速度と、”人間のエネルギー”そのものとしての速度の両方の存在を表しています。
数々の有名な作品や現代アートがある中で、ユーロの20セント硬貨の裏側にこちらの作品が採用されているのはとても興味深いですね。
ここから更に裏話なのですが、代表のトリーニがとある日のイタリア領事館のイベントに参加した時に、アートコレクターの方との出会いがありました。そこで、万博のマネージメントをしている話をすると、コレクターの方から展示の協力をしたいという話に繋がり、ちょうどその頃に展示に関する打合せを頻繁にしていたトリーニのはからいで、直接交渉となりトントンと展示に至ったという経緯があります。
ご縁に感謝ですね。いつも出会いを大切にしていると、こんな素敵なことも起きます。
展示の作品はロフトワックス鋳造でできています。
イタリア館のワークスも要チェックです🍕