イタリア館のうらばなし-6-

タンバリンの様な形状をしたこちらの展示物は、廃棄素材から生まれたアートです。
周りが柔らかいプラスチックで囲われていて、まるで呼吸をしているかのように、縮んだり膨らんだりします。
何の動きを表現しているかというと、こちらのアートはイタリアのフォルリという地域と繋がっており、フォルリには空気の状態を感知するセンサーがついているため、その時の空気の状況に合わせて連動しアートの動きや色が変化する仕組みです。
現地の空気が悪くなれば赤になったりと、外部やその時の状況でアート内容も変化するという、リアルタイムでアートを感じられる、アートの固定概念を壊したアートです。
世界には様々な国があり、恵まれた環境ばかりでもありません。遠く離れた誰かや何かの事も、この様に近くに感じるきっかけがあると、違った今や未来を考えるきっかけにもなりますね。
別の展示エリアにはアルミでできた2つのトーチの展示があります。
このトーチは、形状からお察しの方もいらっしゃるかとは存じますが、オリンピックのトーチです。
次の2026年冬季オリンピックはイタリアのミラノで開催されます。
ミラノに雪は降らないのですが、ミラノの最寄りアルプスであるCortina d Ampezzoで開催され、そこで使用されるトーチです。
1本はオリンピック、もう1本はパラリンピック用となっています。
イタリア館のワークスも要チェックです🍕