建築設計事務所の3つの特徴
ここで設計事務所の特徴、メリットをお伝えしたいと思います。
これはスタジオドディチだけではなく、ほとんどの建築設計事務所にも言えることです。
家づくりをお考えの方には参考になると思いますので、ぜひご一読ください。
その後で、ハウスメーカーや工務店に頼まれるか、設計事務所に相談されるかを決める判断材料になさってください。
手短にお話しさせていただきますので、もっと詳しくお聞きなりたい方はお気軽にお問合せください。
さて、設計事務所のメリットは、次の3つに集約されます。
- デザイン
施主様の好みやライフスタイルを元にデザインの力で、イメージ通りのピッタリな建物を作ります。
- コストコントロール
コストコントロールの力で無駄のない、コストパーフォーマンスの高い建物を作ります。
- 監理
現場監理を通じて第三者の立場で、壁の中に埋まって、見えないところまで安心・安全な建物を作ります。
では、どんな武器を使い、どのようなプロセスを経ることにより、この三つのポイントを抑えて、デザイン、実用性、コスト、安全性に優れた建物を作るのか。
デザインについて
デザインの武器は三つ。
- ヒアリング
- 提案
- プレゼンテーション
です。
1.ヒアリング
設計士の前例や個人的な好みは横に置いて、施主様の希望をお聞きします。この段階で「キッチンはどんな色にすしますか」といった質問はしません。趣味、好きな料理、好きな映画等についてお伺いします。建物に関して、直接的な質問をするとお互いに色んなフィルターがかかってしまうので、できるだけ近い存在になり、施主様ご自身が、まだ気づいていない、期待をしていない理想、見えていない可能性を引き出します。
2.提案
敷地の形、立地、その街の成り立ちなどの外的要因と、ヒアリングさせていただいた内容をもとに、施主様の暮らし方の信条や世界観を反映させた、コンセプトの提案をさせていただき、施主様の反応を見て調整します。長距離の飛行機が、フライト中に数万回にわたり、方向や高さの調整をするのと同じように、設計士も目的に向かって常に微調整を行います。
3.プレゼンテーション
最後は3D画像やスケッチを使って、家の完成イメージを前もって確かめていただきます。図面の段階で形、材料、色の調整ができます。画像やスケッチの作成は労力がかかりますが完成した空間は、イメージ通りですので、行ったり来たりの必要がなく施主様にとっても、設計事務所や施工者にとっても、大きな利点となります。
コストコントロールについて
コストコントロールに必要な武器は二つです。
先ずは施主様と調整をしながら、細かい図面を作ります。この図面は設計図書と呼ばれるもので、住宅でも100ページ前後の本になるケースが一般的です。
この図面の中に建物を作るための情報が全て詰まっています。タイルの品番も便器の品番も指定してあります。
ご希望があれば、施工の段階で材料を変更できますが、やはりはっきりした仕様書を元に正確な見積もりが有れば変更の増減のベースになるのでお互いに安心です。
設計図書が手元にあれば、工務店に相見積を取ることができます。数社の見積もりは同じ条件の同じ建物に対する入札ですので、正しい比較ができます。
項目別に比較をしながら各工務店の得意・不得意分野、積極的、あるいは消極的な態度がはっきりと浮き彫りになります。
納得できる内容であれば、一番安い業者に依頼をしても安心できます。そこには、企業努力というちゃんとした「安い理由」があるからです。
監理について
設計士は専門家であり、施主様の代理の役割をしています。
安全な建物を作るために、材料の選定、躯体の強度、防水の収まりなどを設計段階で検討します。
また、設計図の仕様書の通り施工が行われていることを監理します。
定期的に現場の確認、定例会も行います。
基礎工事、躯体の工事の段階では、最低でも2週間に1度。
内装工事は1週間に1度。仕上げ工事に入るとはピッチは更に細かくなります。
施主様が気になる「壁の中はどうなってるんだろう」という疑問や、「見えないところで工務店がグレードを落としているのではないか」といったご心配もいりません。
なぜならば、設計士が次の工程に進む前に確認して、写真を残します。
場合によっては、ウェブカメラを設置し、施主様ご自身でご確認いただくことも可能です。
スケジュール管理、タスク管理、連絡手段としては「チームワーク」というソフトを使用し、設計事務所、工務店、施主様が登録することでリアルタイムな工事の流れ、問題点、解決方法が記録され、確認できます。