地鎮祭の「裏技」
今日は朝から、これから工事に着手する新築住宅の地鎮祭を行いました。
天気は雨。雨は「地盤がしまる」と言われて、縁起のいいことです。
地鎮祭で設計事務所が何をするかというと、「建物を建てるための準備」をします。
砂でできた小山は、敷地の象徴です。
この小山の上には、竹の枝が刺さっています。
設計事務所の代表は、木製の鎌を使って、「エイ、エイ、エイ」と叫びながら、枝を落とします。
これは、広い意味で、設計士が建築のための下準備を行うということを示します。
(行政と粘りながら協議をして設計図書をまとめるよりも竹を切るのはよっぽど楽ですが・・・)
枝の差し方はそれぞれです。浅い場合、最初の「エイ」で倒れてしまうリスクがあります。
また、しっかりと刺さっているときは、3回横から叩いてもビクッともしない。そんなときが、一番格好悪いのですよ・・・。
(そんな場合は、神主さんに手で倒してもらわないと次の手順に進めません。。。)
上手く竹を倒すためには、シンプルなこつがあります。
・左手で枝を支えながら、鎌で「エイ」と叩く。
・しぶとい場合、2回目は左手で少し引き抜く。
・3回目で枝を完全に横に倒す。葉っぱが、鎌に引っかからないように注意が必要です。
地鎮祭の手順を、ご覧になられた方もいらっしゃるかもしれませんが、
・その次は施主様がシャベルを使って山に穴を空けます。
・そして、神主さんはお守りを穴に入れて
・最後に工務店は鍬(くわ)を使って、お守りに土を被せて、穴を埋め戻します。
今日の神主さんは、現代の日本語で丁寧にそれぞれの手順を説明した上で、素晴らしい声を出して、神様を呼び集めて式を行われました。
地鎮祭には何度参加をしても、いつも新鮮な気持ちで心は清くなって、前向きなエネルギーが沸いてくるような気がします!