アイシネン発泡断熱
今回の木造住宅に、アイシネンという断熱材を使用しました。
外壁の下地を取り付けた後に、内側から満遍なくフォーム状の断熱材を吹き付けます。断熱性がとても高く、隙間に浸透し、完全に空気や湿気の通り道を塞いでしまうので、家が魔法瓶のようになります!
この写真で、最後にするつもりでしたが、どうしてもお伝えしたいので、話を続けます。
冬場に、家の中で、床や壁、手すりを触った経験があると思います。
金属は一番伝導率がよいので、痛いぐらいとても寒く感じます。その次、石、タイル、コンクリートもかなり冷えています。一方、それらに比べると木は温く感じます。
では、同時に木と断熱材を触ればどうなるでしょう?刺激的な体験ができますよ。木が冷たい!!と感じるんです。
実は、断熱材の伝導率はとても低いので、それと比較すると木材でも寒く感じるのです。
発泡断熱の場合は、多めに吹き付けて、モコモコ状態にします。その後、刀の様に、長い道具を使って下地の面に合わせて…剃ります。
これは、1階の主寝室です。この材料は、カナダ製で50年以上の実績があるメーカーのものです。他のウレタン系の素材と違い水に溶けないので、伸縮しないしほぼ永久的です。コスト的には、一般的な材料よりも割高になりますが、発泡断熱を選ぶなら、アイシネンしかないと思います。
発泡断熱を施工する前に、階段の斜め下地や電気配線、ボックス等を先に仕込みますので、壁の間に隙間ができず、完全に断熱材で埋まります。
これにより、気密性を高め、結露が発生する層を根本的になくしますので、温度ムラのない、とても快適な空間になります。