ピュアエレメンツ
建物は、立方体のガレージとその後ろの直方体の建物(家)で構成されます。
平面的にはこれらを直線的な廊下で結び、
上下階を結ぶ階段や中庭は、建物の真ん中に設置します。
壁は、白のプラスター塗りを基本とし、
大きなガラス窓や、ガラスブロックが、建物に表情を与えるように考えました。
基本的には、大きな部分ではロジカルに直線の壁で間取りを構成するシンプルなプランとすることに努めています。
一方、機能や場所に応じ、水の流れのような自然で有機的な表情を持つ、深みのある計画を行うことをコンセプトとしています。
このコンセプトは形としては、1階や2階に現れる曲面の壁などに現れています。
家のあちこちで用いた水のような自然・有機性がこの住宅の特徴なのです。
この家の空間構成は、周囲に対して閉じながら開く、開きながら閉じるというイメージを大切にしています。
様々な素材の壁で、近隣に対しては明確な区切りを設けています。
また一方、家のインテリアとエクステリアが呼応していくような開かれた内外の関係を目指しています。
この考え方は、この家のあちらこちらでバリエーションを持って展開されています。