外壁の漏水ダメージ
嬉しい?寂しい?複雑な気持ち。。。一番最初の時、2010年に聖ミカエルから構造の調査の依頼を頂いた時に私が言いたとおりの状況でした。耐震の調査で行う鉄筋の引張試験、コンクリートのアルカリ骨材反応の検査はいいです。ただ、壁や躯体に水害が有れば、検査の結果は絵に描いた餅です。アクセスのしにくい北側の外壁に明らかに漏水、塗装幕の膨らみが有ったので、耐震補強をする前に、外壁の修復は最優先と結論を出しました。
今年の工事でやっと手を付けることは出来ました。まー想定を明らかに超える酷い状態です。1995年の震災の後に数か所深いクラックが有りましたが表面的だけ詰めていたので、水が壁の中に浸透をして鉄筋を錆びさせて膨張をさせていた。 鉄筋んお表面と一緒にコンクリートがはがれて、完全にコンクリートと配筋はバラバラになっていたのでR+Cの原理(圧縮にも引っ張りにも頼れる)は完全に無効になります。この様な酷い水害を今まで本でしか見たことない!
体力壁、柱も破裂をしているので樹脂モルタルではなく、エポキシ―を使って修復をしたいと思います。勿論、配筋は細くなっている所は重点をして配筋を増設します。修復方法を分けても作業効率は落ちますので基本的に鉄筋むき出しになっている所を全てエポキシーで直す予定にしています。
せっかく直すのでこれからこの校舎を200-300年愛情を持って使って欲しいですね☆彡